YANAGIMOTO Naomi

柳本尚規

YANAGIMOTO Naomi

1945年、北海道・旭川市生まれ。
<生活域>を主題とした写真撮影を続け、写真資料の組織化を目指す「地域文化記録フォーラム」の会に参加。
表現(アート)を社会科学の資料として活用するための新たなドキュメンタリー写真観の構築を目指す。
東京造形大学名誉教授。日本アーカイブズ学会会員。
共著写真集に「故郷+<故郷>」(フォトアルヒーブロア、2011年)ほか、編著に「写真◎柳沢信」(書肆山田、1990年)ほか。
写真展に「象潟の南」(1998年)、「丘陵の家」(2001年)、「故郷+故郷 Your Village」(2009年)ほか。

見慣れた写真から新しい何かをふと発見したときなど、文字は残すべきと思われるものを記述するために使われるものだが、
しかし写真は気にもかけていなかったものもかならず画面に写しとどめる、という真実が思わず頭をよぎる。

そしてこう思うことだ。

人の目はいつも<スペクタクル>を望んでいるが、
日々の写真には目の偏向をいさめようとしているかのように<アンチ・スペクタクル>が潜像のようにかくれている。

そう思えばこそ、私は今日撮った写真にどれだけ気づいていないムダ(アンチ・スペクタクル)が写っているだろうかという楽しみを得る。

同時にムダにいつ気づくだろうかという心配もためる。自分の撮った写真をどこまで解読できるのだろうか、
そんな能力をもっと鍛えておかなければいけなかったのだ、最初の読者が自分であるというのに、と。











































YANAGIMOTO
Naomi

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私たちの居場所、
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写真を通して、
いま考える。

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