TAHARA Keiichi

田原桂一

TAHARA Keiichi

(1951~2017)
1951年に京都府で生まれた田原は、写真家である祖父の影響から中学生にして既に写真の技術を習得する。 高校卒業後、劇団『レッド・ブッダ・シアター』に参加し、照明と映像を担当。 1972年に劇団のヨーロッパ公演に同行してパリに渡り、日本とは決定的に異質な光との出会いをきっかけに、その地で写真家を志す。 その後わずか数年でアルル国際写真フェスティバル新人大賞を受賞。以来、国際的な脚光を浴びる芸術写真を牽引する存在となる。 田原の写真は光が対象を照らし出すのではなく、対象によって浮き彫りにされた光そのものが主題であり、見る者を魅了する。 代表作の「窓」を始め、こうした「光」への探求は二次元の写真にとどまらず、晩年は彫刻や建築、あるいは光による壮大なインスタレーションへと表現の幅を広げていった。2004年、東京都庭園美術館で開催された「光の彫刻」は、田原の多岐にわたる活動を伝える一大回顧展と言えよう。

Award | 受賞歴
1977 アルル国際写真フェスティバル新人大賞
1978 コダック主催フランス写真批評家賞
1984 日本写真家協会新人賞
1985 東川国内作家賞
   木村伊兵衛賞
1988 ニセフォール・ニエプス賞
1990 フランス文化庁ヴィラ・メディチ
1993 フランス芸術文化勲章シュヴァリエ叙勲
1995 パリ市芸術大賞
2003 タラン・ドゥ・リュックス・オリジナリティー賞

Bibliography | 出版
1982 ポートフォリオ「Pièce」(山本燿司出版)
1983 「ホモ・ロクウエンス」(流行通信出版)
1984 「世紀末建築」全6巻(講談社)
   「TAHARA KEIICHI 1973-1983」(GIP出版)
   「田原桂一のア−ルヌーヴォー」(鹿島出版会)
   「田原桂一の世紀末建築」(鹿島出版会)
1985 「Nu」(タムロン株式会社出版)
1987 「メタフォール 山本燿司オム」(求龍堂出版)
1988 「テクスチュアー、皆川魔鬼子の布」(講談社)
   「世紀末建築のイマージュ」1巻(講談社)
   「顔貌 ア−ティスト達の肖像」(パルコ出版)
1989 「アートランダム」(京都書院)
1993 「H」(小学館)
   「天使の回廊」(新潮社)
   「金沢 艶の形」(高桑美術印刷)
1995 「パリ・オペラ座」(文献社出版)
1996 「田原桂一」(何必館出版)
2008 「世紀末建築」全6巻(ランダムハウス講談社)
   「MIA/I.M.PEI」(ASSOULINE)
2014 「IN-BETWEEN」プラチナプリント(amanasalto)
2015 「国会議事堂」(講談社)
2016 「Photosynthesis」(スーパーラボ)
   「迎賓館 赤坂離宮」(講談社)

迎賓館 赤坂離宮
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