JINGU Ooki

神宮巨樹

JINGU Ooki

1977年生まれ。群馬県出身。
多摩美術大学二部芸術学科卒。
2008年カメラマンアシスタントを勤めた後、独立。
現在、フリーランスとして雑誌、広告、ドキュメンタリーなどで活動。
www.ookijingu.dphoto.com

東京で生活していると、大きな箱の中にいる気がしてならない。
十数年、東京で生活しているけれど、決して離れない感覚だ。
田舎町で育った私の空間の認識は、建物の中だけにあった。
外に出ると、遠くに山々が広がり、その手前の木々は風でゆっくりと動き、
山道を走る車は小さく見てとれる。
そこには空間という認識はそもそもなく、それは、ただ、目の前にひろがる風景だ。

一方で、東京は小さな空間の重なりで出来た集合体だ。
明確な境界でスペースとスペースを区切り、建物が建っていない場所にも空間を意識する事が出来る。
屋外にいて絶えず室内にいるような感覚は、おそらくそのためだろう。

その安定した人口空間のなかで、時折、立ち止まってしまう瞬間がある。
それは、ビルの間から吹き付けてくる突風を感じた時や、
日中、建物のガラス面を反射して日影を日向にかえてしまう程の光を体感した時である。
ほんの一瞬の出来事であるが、そこには都市空間に変形され、突如吹き出してきたかのような自然の力が存在する。
局部的ではあるが、シリーズ「VACUUM」は、光と風を集めて都市の中の自然物を捉えたものだ。
そしてこれは、野生の知覚をもっていたいという個人的な思いである。


































以下より神宮巨樹さん、神村大介さんの対談インタビューをお読みいただけます。

interview
「東京画ROUND TABLE 第五回」
より
JINGU
Ooki

100 PHOTOGRAPHERS100 PHOTOGRAPHERS Describing Tokyo Scapes

私たちの居場所、
東京の価値や存在を
写真を通して、
いま考える。