稲越功一
INAKOSHI Koichi
(1941-2009)
1941 年 岐阜県高山市に生まれる。1960 年代後半から顕著になるプライベートな眼差しで日常的な光景を切り取った写真表現は、
その後の日本の写真に新たな水脈をもたらした。コマーシャル写真家として活躍すると同時に、シリアス・フォトの写真家として注目 を集め、
エディトリアル、肖像写真の分野で多彩かつ真摯な活動を展開する。
撮影のみならず、執筆、作品集の出版、国内外での展覧会開催など、時代を先取りした世界を視野に収めた作家活動を展開した。
1980 年、講談社出版文化賞を受賞。 2009年2 月25 日逝去。享年69(満68 歳)
主要な写真集
1971『Maybe, maybe』求龍堂
1973『Meet again』写真評論社
1979『矢沢永吉写真集』小学館
1981『男の肖像』集英社
1984『波の絵、波の話』（共著：村上春樹）文藝春秋
1987『記憶都市』(文：川本三郎)白水社
1990『メタモルフォーゼズ』（エッセイ：日野啓三）トレヴィル
1990『朱色の島バリ』（安西水丸）扶桑社
1992『黒川雅文×稲越功一』TOTO出版
1993『INAKOSHI Ailleurs』(Haruki MURAKAMI)Contrejour
1994『使いみちのない風景』(文：村上春樹)朝日出版社
1995『稲越功一写真集 ポートレイツ』用美社
1996『平成の女たち』世界文化社
1996『稲越功一写真集 東京画』用美社
1999『アジア視線』毎日新聞社
2004『中村吉右衛門 播磨屋1992-2004』求龍堂
2008『まだ見ぬ中国』日本放送協会
INAKOSHI
Koichi
Koichi