OHWADA Ryo

大和田 良

OHWADA Ryo

1978年宮城県仙台市生まれ。
東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。
2005年、スイス・エリゼ美術館 「reGeneration.50 Photographers of Tomorrow」展に選出され以降、国内外で作品を発表。
2007年、初の写真集『prism』を青幻舎より刊行。
フォトエッセイ集「ノーツ オン フォトグラフィー』(リブロアルテ)、写真集『FORM』(深水社)など著書多数。
2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。

Live house, Tokyo.
東京という日本最大の都市に人々が集まる理由は様々です。
その理由が表れる場のひとつとして、私はライブハウスの撮影を始めました。
ライブハウスは、東京に集まる人々の様々な夢や希望、
あるいは衝動や抵抗、情熱を象徴する場ではないでしょうか。
写真として写し出されたそのイメージには、かつての自分や友人の影を見出すこともあるでしょう。
現在や未来を感じることもあれば、過去を見出すこともあるはずです。
照明やスモーク、ステッカー、タギング、傷や汚れ。ライブハウスという場が含む様々な要素は、
私にとって強く「東京」という都市を凝縮した風景に感じられるのです。
(2017年現時点で撮影したライブハウスは約30カ所。
それぞれ音楽関係者やライブハウス関係者にヒアリングを行いながら選定されており、
現在も進行中のプロジェクトになります。)







Artist statement
私の制作において通底するテーマは人間の持つ情熱だといえます。
人によって、人生の限られた時間を費やすに値する物事というのは様々です。
私にとっては写真であるわけですが、ある人は映画であり、登山であり、
あるいはコーヒーやファッションであったりするわけです。
例えば私は今までにワインや盆栽といったものをモチーフに制作を行ってきましたが、
この制作も蒐集家や愛好家の持つ情熱について探るプロジェクトでした。
自分の知らないこと、分からないことに写真を通してアプローチすることは、
私にとって制作を行うことのきっかけになることが多くあります。
写真を通して知る。その観察結果とも言えるようなものを提示することで、
鑑賞者の新たな興味を引き出し、時には価値観を変えるようなことがあると、
様々な作品発表を通じて経験することが多くありました。
人間の持つ情熱を探ることは、価値観の多様性そのものに触れることであると私は思うのです。


100 PHOTOGRAPHERS100 PHOTOGRAPHERS Describing Tokyo Scapes

私たちの居場所、
東京の価値や存在を
写真を通して、
いま考える。