Herbie YAMAGUCHI

ハービー・山口

Herbie YAMAGUCHI

1950年東京都生まれ。23歳で東京を離れロンドンでおよそ10年を過ごす。ロンドンでは役者をしたり、折からのパンクやニューウエーブを体験し、生き生きとした街や人々の様子を活写した。帰国後、国内のミュージシャンとのコラボレーションをする傍ら、日本とヨーロッパを往復し、市井の人々に広くレンズを向け続けた。モノクロームの清楚で優しいスナップ・ポートレイトは多くの人々から支持されている。


www.herbie-yamaguchi.com

僕は東京で生まれ育ちました。
大田区という東京の中心地とは少し離れた坂の多い閑静な住宅地で、周辺には空き地や畑が沢山ありました。
坂の上からは遠く東京湾の青い海さえ見えていました。風景がこつ然と変わったのはバブルの少し前でしょうか。
細々と生きながらえる様に残っていた空き地や畑はことごとく姿を消し、マンションや、アパートが林立し、
海はビルの後ろにかくれてしまいました。その結果、かつて子供の頃に感じていた情緒がまったくなくなってしまいました。
トトロに森の様な、心休まる自然に囲まれていた同潤会代官山アパートも、15年前に高層ビルと商業施設に変貌しました。

東京は何を失い何を得たのだろう、といつも思います。
「今よりもっと人間に優しい街にしたい」と僕は願っていますが、東京へ求めるものは人それぞれ違います。
古いネガから失われた風景をたぐり寄せ、現在の風景や若者の表情を通して僕なりの東京への想いを表現したいと思います。
Herbie
YAMAGUCHI

100 PHOTOGRAPHERS100 PHOTOGRAPHERS Describing Tokyo Scapes

私たちの居場所、
東京の価値や存在を
写真を通して、
いま考える。