栗原論
KURIHARA Osamu
1981年 京都市生まれ。 東京工芸大学芸術学部写真学科 卒業
2010年 写真家四人で4×5 (SHI NO GO)を立ち上げる。
エディトリアル、広告、CDジャケットなど多岐にわたって活動中。
スナップショットの集積が生み出す運動性に興味を持ち続け、制作を続ける。
www.shinogo45.com
数多くの内面生活 (inner life)がまた存在する。
東京で生活し、自分の琴線に触れる風景を集めること。
東京で撮影された写真ではないこともあったが、
都市生活者の心象が浮かんできた。
そしてそこに朧げな未来を見ていた。
2011年、震災が起きた。
これらの写真を眺めていたとき
画面をナイフで切る という衝動に駆られた。
それは否定的なアプローチではなく
変化を与えたいという意思だった。
傷のついた写真は雄弁に何かを語りだした様に見えた。
流されながら、わからなさを抱えたまま
写真を撮り続けることが
つまるところ、前に進む動力になっている。
Osamu