OOZU Daisaku

大洲大作

OOZU Daisaku

1973年、大阪生まれ。列車やバスなどの「車窓」に踊る、一瞬または連続する一瞬の「光」を出発点に、
湿度や感情が風景に重なって心に映し出された、目には見えない光景を求める作品《光のシークエンス》を制作。
また、風景の「影」に潜むものを探る作品《INVISIBLESCAPES》などを平行して制作している。

東京ステーションギャラリー 開館記念企画展(東京ステーションギャラリー, 東京, 2012年-2013年)
個展 "INVISIBLESCAPES"(galerie son, ベルリン ミッテ地区, 2012年)
個展 "光のシークエンス"(space B, 京都, 2010年)

www.oozu.info

東京の車窓を撮ろう。光の中に、東京に生きる人と街を探そう。
素直にそう思い始めたのは、東京ステーションギャラリーでの作業が大詰めを迎えた、2012年の初秋。

東京を生活の場として十数年が経つのに、自分を支える街をまとまった形では撮影していなかった。
それは、どうやら大切なことほど、他の人より時間がかかる私には仕方のないことかもしれないが、
おそらくは東京と正面から向き合うために、私の中に、ある積みかさねが必要だったのだろう。

それぞれの傷を抱えて漂う幾千もの人の波を、時が刻んだ幾万もの傷を抱える静かな駅舎の内側から
近く遠く感じて過ごしたひと夏が、心につかえていたものを、いつしか溶かしてくれたように思う。

異邦人でなくなったわけではない。それでも、私もまた、この東京に生きている。

この駅から、今ふたたび旅の日々へ、東京の日常へ。
目には見えない、なにかを求めて。

OOZU
Daisaku

100 PHOTOGRAPHERS100 PHOTOGRAPHERS Describing Tokyo Scapes

私たちの居場所、
東京の価値や存在を
写真を通して、
いま考える。