ONODERA Yuki

オノデラユキ

ONODERA Yuki

1962年 東京生まれ。
カメラの中にビー玉を入れて写真を撮影したり、事件や伝説からストーリーを組上げ、それに従って地球の裏側にまで行き撮影をしたり、オノデラの実験的作品は「写真とは何か」、「写真で何が出来るのか」という主題に集約される。さらに自分自身で2m大の銀塩写真をプリントし、油絵の具を使ってモノクロ写真に人着するなど、これらの手仕事や技術は今やそれ自身が注目すべき仕事だと言えるだろう。
1993年よりパリに住む。その作品はポンピドゥ・センターを始め、サンフランシスコ近代美術館など世界各地の美術館にコレクションされる。
主な個展に国立国際美術館(2005)、国立上海美術館(2006)、東京都写真美術館(2010)、ソウル写真美術館(2010)、フランス国立ニエプス美術館(2011)などがある。

東京。とても自慢できるような街ではない。
東京ひとつではいったい何が取り柄なのかわからない。
上海、ソウル、シンガポール、ムンバイ...、そしてトーキョーと並べれば、そこではじめて夢が膨らんでくるではないか。
ある場所についての理解は、他の場所への理解によって得られる事もある。
他者を探求することで自分自身をも探求するように。

何でも距離が必要だ。
『世界は小さくない』のシリーズでは、自分のいる場所から遠く離れた場所を「地名」だけを頼りに考え憧れたりすることで、
いつもとは違った身体感覚を覚醒させてみようと考えた。
さらに人間の身体感覚とかけ離れた写真機によってそれらを視覚化し、重ねて新しい空間意識を作り出す。
私たちはインターネットなどで安易に手に入る画像に慣れすぎている。
ステレオタイプ化、イコン化された陳腐な場所のイメージを一旦忘れ、決して平らではない「広い世界」を想い描いてみよう。
そして距離だけでなく時間さえも、たとえば写真発明以前の時代まで、自分自身で描くイメージを遡らせてみてはどうだろうか?









ONODERA
Yuki

100 PHOTOGRAPHERS100 PHOTOGRAPHERS Describing Tokyo Scapes

私たちの居場所、
東京の価値や存在を
写真を通して、
いま考える。